若者おうえん団

若者おうえん団

首都圏若者サポートネットワークの活動に賛同された「若者おうえん団」のみなさんをご紹介します。社会的養護のもとに育った子ども・若者の現状を世の中につたえ、本当に必要とされる支援を届けるための活動にご協力くださっています。

若者おうえん団団長

加藤登紀子さん

(歌手)

今、大きな不思議の中に私たちは踏み込んでしまった。
人々がもっと豊かで幸せに生きるために、戦後の70年余りの平和があったはずなのに、社会は忙しさに追われ、普通に生きるゆとりさえも失って、将来の不安に怯えている。

今、受胎した子供さえも、産める道筋が立たず葬るしかない母のなんと多いことか、未来の希望を奪われたまま生まれてくる子供のなんと多いことか。
もっとおおらかな愛で、無条件に生きることを喜び、祝福できる世の中に変えなくちゃ、と願わぬ人はいないはず。
みんなでワイワイ楽しみながら支援し、一緒に生きられる場所を作ることを目指して、今できる一歩を提案します。

若者おうえん団メンバー

栗林知絵子さん

(NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク 理事長)

ひとりぼっちでご飯を食べる子どもがいることを知り、動き出した人々はこども食堂をはじめ、首都圏700ヶ所以上に広がった。

虐待やネグレクトで、住み慣れた家も、友達も学校も奪われ施設に行く子、心が折れてしまう子どもの状況を知った時、里親になりたい、支援したいと思うのは私だけではないはず。まずは現状を知らせてほしい。知ることで、思いから行動に変えていける。

数年前、施設に行ってしまった子が来春、高校を卒業する。地域の皆がおせっかいしたので、きっと地域に帰ってくるだろう。そしたら温かく迎え、ずっと気にかけていきたい。私たちができることを考えると、無限にある。その思いや行動を増やし、つなげていき、子どもの未来を明るく変えていけたら、それは私自身の幸せにつながるのだろう。

太田達男さん

(公益財団法人公益法人協会 会長)

子供たちは未来の社会を担う貴重な宝です。2017年の新生児は94万人と、1970年代初頭のベビーブームの頃に比べ、なんと半減以下となっています。このような金の卵ともいうべき子供たちへの児童虐待として、児童相談所が取り扱った件数は、10年前に比べ3倍にも達し、公的施策により支援される児童の数は増える一方です。このような社会的養護を受けた若者には、成年に達した後も完全に自立していくためには、克服しなければならない困難な課題も多く、きめの細かい伴走型の支援が必要です。すでに、数多くの民間組織等がその役目を担っていますが、悩みは資金不足です。

私は、そのような伴走者を資金的に支援しようという「首都圏若者サポートセンター」の設立を心から歓迎し、応援したいと思います。そして、このような動きが全国的に広がることを期待します。

古賀伸明さん

(日本労働組合総連合会 元会長)

国連の一部機関である国際労働機関(ILO)は、1944年にアメリカのフィラデルフィアで総会を開催し、幾つかの重要な宣言を採択した。世に言う「フィラデルフィア宣言」である。その一つに「一部の貧困は全体の繁栄にとって危険である」という宣言がある。

特に、子どもの貧困は、格差の連鎖、格差の固定化を招き、社会の持続可能性における大きな課題となる。そのため、様々な団体・組織が子どもの貧困への支援活動を推進しているが、「社会的養護下にある子どもたち」にはスポットが当たっていないのが現状だ。彼らに寄り添って活動する伴走者たちへのサポートを通じて応援すべく立ち上がった、首都圏若者サポートネットワークに是非ご支援を!

永野毅さん

(公益財団法人日本ユースリーダー協会 会長)

御ネットワークは、身寄りのない、親に頼れない、社会的養護の下に育った若者たちが、社会の中で自らの力を発揮して生きていくことを応援する民間団体で、その取り組みの意義に心から賛同し、敬意を表したいと思います。

私共日本ユースリーダー協会では「若者力大賞」を長年に亘り主催し、決して目立たなくとも陰徳の精神をもって、より良い社会の実現に向けて果敢に行動を起こし、同世代に夢や希望や勇気を与える活動に取り組む若者に光を当て続けていますが、その受賞者の中にも、社会的養護の充実を訴えている方々がいます。

さて、2022年には、御ネットワークを中心とした政策提言が実を結び、原則18歳までとなっている年齢上限を撤廃する改正児童福祉法が成立しました。これにより社会的養護のもとで育った若者たちの自立の後押しがさらに前進することになりますが、これは御ネットワークのこれまでの地道なご努力の賜物であると確信致します。

若者たちに寄り添い、伴走型の支援を行う御ネットワークの取り組みを私たちはこれからも応援して参ります。