首都圏若者サポートネットワーク運営委員会(東京都港区、委員長 宮本みち子)は、若者の伴走者支援に特化した助成制度「若者おうえん基金」の第2回若者おうえん基金一般枠二次公募選考の結果、東京都、神奈川県、埼玉県で活動する6団体へ、総額5,457,000円の助成を決定いたしましたので、お知らせいたします。
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首都圏若者サポートネットワーク運営委員会は、児童養護施設や里親家庭など、なんらかの事情があって公的な支援のもとで育った子ども・若者たちが、社会のなかでみずからの力を発揮して生きていくことを応援する民間のネットワークです。子ども時代につらい経験をした若者たち、そして彼らに寄り添って伴走型の支援をおこなう伴走者たちを、市民や民間団体の力を集めてサポートしていきます。
このたび、7件の応募があり、有識者5名から構成する選考委員会による選考の結果、若者支援に取り組む団体6団体へ、総額5,457,000円の助成を決定しました。助成が決定した団体には、これからも中長期的に、若者の就労を後押しする新たな体制づくりや支援の仕組みを考え、更なる発展に取り組んでいただきたいと考えております。
第2回若者おうえん基金 一般枠 二次助成 採択団体一覧
一般枠
助成先団体 | 所在地 | 申請内容 | 助成額(万円) |
DV対策センター
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神奈川県 | アスペルガー症候群で、集団での学習に困難のある高校生の伴走支援。コロナの影響でオンラインとなった授業を受けるためのパソコン購入と学習サポートを行う。 | 10 |
自立援助ホーム ヒューマンフェローシップ | 神奈川県 | 引きこもりや発達障害など生きづらさを抱えた若者に対し、再就職や就労継続に向けたサポートを行う。伴走者が寄り添い、生活面・メンタル面の継続的な支援を行う。 | 150 |
自立援助ホーム マラナ・タ ハウス | 東京都 | 母親の虐待を受け施設へ入所。母親との関係に苦慮しており法的対応も必要となったため弁護士の協力を得ながら高校卒業、大学入学を目指してサポートできる環境を整える。 | 36 |
侍学園スクオーラ今人
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東京都 | 第三者のサポートが必要な若者にとって、高校進学や再入学に向けて、衣食住についての基礎を学ぶ機会や、コミュニケーションの実践の機会を強化していく。 | 149 |
神奈川子ども支援センター つなっぐ | 神奈川県 | 家庭内で過酷な性被害を受けた子どもに対し、学習費用や生活費の支援に加えて、ケースワーカーの派遣やセラピーの活用に取り組み、苦痛の軽減を目指す。 | 66 |
特定非営利活動法人 なんとかなる | 神奈川県 | 司法関連施設や児童福祉施設を出所・退所した若者の自立に向けたアフターケア。カウンセラーの定期訪問により当事者の心理の安定や、自立支援に向けた生活費や食育の援助に取り組む。 | 135 |
制度の概要
名称 | 若者おうえん基金 |
実施運営 | 首都圏若者サポートネットワーク運営委員会 |
主旨 | 若者おうえん基金は、社会的養護のもとに育った子ども・若者たちの多様な自立を支援する伴走者を対象に、「若者おうえん基金」から助成金の給付をおこないます。二次公募では伴走型支援の経費補助を目的とした「一般枠(上限150万円)」を設けています。 |
助成総額 | 5,457,000円 |
助成金額 | 一般枠上限:150万円 |
応募方法 | 公募方式(募集期間:2020年3月1日 ~ 4月30日) |
選考について
【 一次審査 】 書類選考 【 二次審査 】 面接
選考委員が必要性、信頼性、緊急性、寄り添い度等のの評価基準で採点評価を行い、その点数を踏まえて、選考委員の合議の上で決定しました。
【 選考委員会 】
委員長 小木曽 宏 氏(東京経営短期大学)
委員 朝比奈ミカ (中核地域生活支援センターがじゅまる)
伊藤由理子 (生活クラブ連合会)
岡本正 (弁護士)
日野原雄二 (特定非営利活動法人埼玉県相談支援専門員協会 代表理事)